Writing Packsの使い方
ストーリー、登場人物、場所を整理されたコレクションにまとめる
Writing Packsは、ただのフォルダーではありません。ストーリーやキャストをまとめるだけでなく、パックごとのストーリーアークを持たせたり、専用プラグインを動かしたり、パック同士を入れ子にしたりできます。このガイドでは、4種類のパック、Seriesの中にBookを組み込む構成方法、増えていくライブラリをすっきり保つコツを紹介します。
ライティングパックは、Magic Chaptersで物語やキャラクター、場所を整理するための土台です。これまで作ったものを長い一覧から探す代わりに、関連する内容をひとつのまとまりとして管理できます。
ライティングパックは、ちょっと特別なフォルダーのようなもの。物語や登場人物をまとめ、専用のプラグインや物語の流れを設定でき、別のパックの中に入れることもできます。
ライティングパックを使う理由
作品が増えるにつれ、何十、何百ものキャラクターや場所を管理するのは大変になります。ライティングパックなら、今取り組んでいる世界やプロジェクトごとに整理できます。
たとえば、こんなメリットがあります。
- キャラクターと場所の一覧がすっきり — 今のプロジェクトに関係するものだけを表示できます。
- パックごとのプラグインと文体 — 全体の設定を変えずに、作品ごとにルールや世界観、文章の雰囲気を変えられます。詳しくは文体の設定方法をご覧ください。
- パック全体の物語の流れ — 大筋を一度決めれば、各章に反映できます。
- 階層化できる構造 — シリーズの中に複数のブックを置き、それぞれに物語の流れを設定できます。
- 関係性の可視化 — キャラクターや場所のつながりがひと目でわかります。
- パックに合った物語のアイデア — そのパックのキャラクターや舞台設定をもとに、AIが新しいアイデアを提案します。
ライティングパックの4つの種類
パックの種類によって、向いている作品の形は異なります。作りたい作品の構成に合わせて選びましょう。
📚 シリーズ
ほかのパックを中に入れられる、最上位のパックです。シリーズに複数の本をまとめるように使えます。シンプルに管理したいなら、物語を直接追加してもかまいません。
おすすめ:長編シリーズ、複数巻にまたがる世界観、これから広がっていくプロジェクト。
🎭 テーマ
ほのぼのミステリーやSFアドベンチャーなど、雰囲気やジャンル、コンセプトで物語をまとめます。同じ時系列や続きものの筋書きは必要ありません。
おすすめ:アンソロジー、雰囲気でまとめた作品集、ジャンルを試す創作。
📖 ブック
ひとつの長い物語を章に分けてまとめるパックです。始まりから結末まで筋の通った、独立した作品に向いています。
おすすめ:最初から最後までの展開が決まっている、長編小説ほどの物語。
✨ その他
ほかの種類に当てはまらないものを自由にまとめられる、汎用的なパックです。物語、キャラクター、場所を好きな組み合わせで管理できます。
おすすめ:実験的な作品、自由に遊べる世界観、想像力の赴くままに作るもの。
パックの種類ごとに入れられるもの
どの種類のパックにも、物語、キャラクター、場所を入れられます。構造上の違いはひとつだけ。ほかのパックを中に入れられるのはシリーズだけです。
パックの階層化:シリーズを親にする
ほかのパックを中に入れられるのはシリーズだけです。複数巻にまたがる世界をひとつの親パックにまとめ、子パックごとに物語や登場人物、物語の流れを管理できます。
構成例:
- 📚 シリーズ:アルプス年代記
- 📖 ブック1:アルプスの欲望 — 404号室の秘密を暴くことを軸にした展開
- 📖 ブック2:帰還 — 事件の余波と新たな訪問者を軸にした展開
シリーズの物語の流れが全体の方向を決め、各ブックの流れがそれぞれの筋書きを形作ります。AIは章を生成するときに両方を組み合わせるので、同じ設定を繰り返し書かなくても、奥行きのある物語になります。
階層は1段までです。シリーズの中に別のシリーズは入れられませんが、たいていの作品なら十分でしょう。
詳しくは 物語の流れのチュートリアル.
パックごとのプラグイン
すべてのプラグインを全体に適用する必要はありません。特定のライティングパックだけに追加できるので、作品ごとに異なるルールを使いたいときに便利です。
たとえば:
- ゴシックホラーのパックには、暗く重厚な文章にするプラグイン。
- 現代の恋愛もののパックには、軽やかで機知に富んだ会話にするプラグイン。
- ファンタジーシリーズのパックには、魔法体系や種族のルールを定めるプラグイン。
パックごとに専用の指示を使えるため、作品間で設定がぶつかるのを防げます。
パックにプラグインを追加するには: プラグインページ, 使いたいプラグインの「インストール」をクリックし、画面下部で「特定のライティングパック内」を選びます。同じ画面から、全体にインストールするか、どこにもインストールしないかも設定できます。
詳しい手順: プラグインの使い方.
関係性を見える形に
各ライティングパックには「関係性」の表示があります。パックページのキャラクター欄のすぐ下です。誰がどこで働き、誰と知り合いで、誰と対立し、誰と恋人なのか。キャラクターと場所のつながりを確認できます。
関係性は、キャラクターの作成・編集時に設定します。入力画面には「キャラクターとの関係」(例:「アレクサンドロスの彼女」)と「場所との関係」(例:「整備場のオーナー」)の欄があります。追加した関係は、パックの関係図に自動で表示されます。
詳しいチュートリアル: ライティングパックで関係性を可視化する方法.
同じキャラクターに、若い頃の姿や秘密の身分など、複数のバージョンを用意することもできます。バージョンごとに関係性や所属するライティングパックを設定できます。詳しくはキャラクターのバージョンの使い方をご覧ください。
パックにぴったりの物語のアイデア
各ライティングパックには「あなたへの物語のアイデア」欄があります。AIがパック内のキャラクター、場所、物語の流れをもとに新しいお題を提案するので、作っている世界に合ったアイデアが見つかります。
無料ユーザーには最初のアイデアが表示されます。プレミアムユーザーなら、いつでも再生成して新たな発想を探せます。
ライティングパックの作り方
まずは 執筆パック で「新しいパックを作成」をクリックします。作り方は2通りあります。
- 手動で作成 — 必要な情報を自分で入力します。
- AIで作成(ワールドビルダー) — ひとつのアイデアから、AIに世界全体を作ってもらいます。
方法1:手動で作成
まずは基本情報を入力します。
- 種類 — 作品に合う種類(シリーズ、ブック、テーマ、その他)を選びます。
- 親パック — 最上位のパックにするなら「なし」のまま。別のパックの中に入れるなら、既存のパックを選びます(例:シリーズの中にブックを入れる)。
- 名前 — 短くて覚えやすいタイトルを付けます。
- 説明 — 作品の設定や雰囲気、世界観を数文でまとめます(最大3,000文字)。
保存したら、パック内でキャラクターや場所、プラグイン、物語の流れを追加できます。
方法2:AIで作成(ワールドビルダー)
何から始めるか迷ったら、AIワールドビルダーを試してみましょう(ベータ版、プレミアム限定)。ひとつのアイデアから、名前、説明、導入文、物語の流れ、登場人物、雰囲気のある場所まで、ひととおりの世界を作れます。
利用回数には、物語や画像の生成とは別の日次上限があるため、気軽に試せます。出来上がりが気に入らなければ、Promptを調整して再生成しましょう。
よりよい結果を得るには、AIがイメージを膨らませられるだけの情報を伝えましょう。効果的なPromptには、次のような要素を盛り込むのがおすすめです。
- 雰囲気&ジャンル — 「冬のほっこり恋愛もの」「闇を抱えた超自然都市」「遊び心のある夏のリゾート」など。ジャンルがはっきりしていると、生成される世界に統一感が出ます。
- 情景を彩る細部 — 天気、色、建物、匂い、音など、印象に残る要素をいくつか。「冬の町」よりも、「雪の積もる石畳の道と、きらめく灯り」のほうが情景が伝わります。
- 世界の仕組み — 魔法の体系、技術の水準、法律、慣習、タブーなど。これらは世界独自の指示に反映され、各物語で何ができて何ができないかを左右します。
- 社会構造&力関係 — 階級や派閥、対立する集団など。立場の違いが緊張感や禁じられたつながりを生みます。
- この世界の恋愛観 — アプローチは大胆? それとも人目を忍ぶもの? 礼儀正しい? それとも軽やか? その違いが恋愛物語の雰囲気を決めます。
- 主な舞台をいくつか — 場面に使えそうな場所を3~5か所。それぞれに、隠れた温泉、煙の漂うバー、屋上庭園といった短い特徴を添えましょう。
- 続いていく対立や展開 — 対立する家同士、政治的な陰謀、間近に迫る祭り、古代の呪いなど、世界を動かし続ける緊張の種です。これが物語の大きな流れになります。
焦点を絞りつつ、余白も残す。世界が思い浮かぶ程度には具体的に、でもAIの意外な発想が入り込む余地も残しておきましょう。
生成後は何でも編集できます。キャラクターの名前を変えたり、場所の説明を書き直したり、物語の流れを調整したり。ワールドビルダーの出力は完成品ではなく、よい下書きと考えてください。なお、プラグインや文体は自動生成されません。世界観のルールやパックの文章の雰囲気を決めたい場合は、あとから自分で追加しましょう。
場所とキャラクターの別名
場所、アイテム、社会集団には「別名」欄があり、キャラクターには「ニックネーム」欄があります。あだ名、略称、別の言語での名前など、正式名称と共通する語がない呼び名を登録しましょう。たとえば「ブラックウォーター・ホール」の別名に「屋敷」を登録できます。
文法上の言い換えを登録する必要はありません。AIは正式名称と別名を直接参照し、各章のあとには言い換えや名前の一部を既存の場所と照合します。「レナのアトリエ」と「アトリエを持つレナ」は同じ場所として認識され、「テオの小屋」は「テオとミラの小屋」に結び付けられます。
別名は具体的に付けましょう。「家」や「バー」のように一般的すぎると、物語に出てくる家やバーをすべてその場所だとAIが判断し、新しい場所を作れなくなります。
AIが章から新しいキャラクターや場所をどう見つけるのか、また、なぜ抽出されないものがあるのかは、キャラクターと場所の抽出の仕組みをご覧ください。
ライティングパックを使いこなすコツ
- まずは小さく始める。最初から大規模なシリーズを作るより、キャラクターと場所をいくつか入れたブックをひとつ作るほうが管理しやすくなります。
- 物語ごとではなく、世界ごとに分ける。キャラクターや舞台を共有する物語は、同じパックにまとめましょう。
- 作品間のつながりにはシリーズを使う。出来事や人間関係、物語の流れを複数のブックで引き継ぎたいなら、シリーズの中にまとめましょう。
- 雰囲気に合わせて作品を分ける。異なる雰囲気や刺激の強さの作品を書くなら、パックを分けると、それぞれに合った内容を整理できます。
- 物語の流れは書きながら磨く。いつでも編集できます。最初に決めて終わりではなく、作品とともに育てていきましょう。
最後に
ライティングパックがあれば、増え続ける作品を創作しやすい形に整理できます。ひとつのブックを書くときも、壮大なシリーズを育てるときも、お気に入りのキャラクターを集めるときも。設定を一貫して保ちながら、次のアイデアへとつなげられます。